地唄(地歌)。大阪系地歌。手事物。作曲者は不詳で、讃州某とも玉塚検校ともいわれている。作詞者不詳。「松竹梅」「根曳の松」とともに、三役物の一つです。

梅雨の明けた初夏の頃、住吉から初めて旅に立ち、奈良の古都から宇治に巡って名所を観光し、各地の名所の情趣を土産にして 語ろうといった内容で、一種の道行物で「名所尽くし唄」の一つとも見られる

三絃の調弦は、本調子→三下り→本調子へと転調する。

名所土産【Meisho Miyage】・・独奏 瀬端淑子

【歌詞】

水無月の 初旅衣 着てみれば ここは住吉 青丹(あお)によし 奈良坂越えて

夕暮の空も静かに 寂滅為楽と 告げわたる これぞ名におふ大仏の鐘ごと洩れて

高円(たかまど)の 他所に浮名や 立田山(竜田川) 三輪の山路に 

裳裾の糸の いとど故郷  春日野の 社にしばし この手をば 合せ鏡の 

底清く あれあれ南に 雲の峰 暑さ凌ぎの 三笠山 月の七瀬の 飛鳥川 

変るや夢の 数添へて 名所々々の 都の辰巳 宇治の川面 眺むれば [合]

遠に白きは 岩越す波か 晒せる布か  雪に晒せる 布にてあり候 [合]

賤の女が 脛もあらはに よそね縞 馴れし手業に 玉ぞ散る 波のうねうね 白玉ぞ散る [手事]

あら面白の景色やな あら面白の景色やな

われも家路に立ち帰り 土産に語らん花の家 土産に語らん

【その他の演奏形式】

    二重奏(三絃・尺八)~https://youtu.be/8B6hazmtLP0

    二重奏(三絃・箏)~https://youtu.be/zojxEYjBOBQ